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​教育プロデューサーの想い

 

一昔前の会社には、「上司よりも先に帰宅してはいけない」「上司や顧客の理不尽な要求にも応えなければならない」といった暗黙のルールが存在し、優秀であるには、仕事ができるだけでなく、「理不尽に耐えられる能力」が求められていました。

ところが、最近の若者の離職理由では「このまま今の会社で働いていても成長できない」「転職先や異動先で通用しなくなるかもしれない」という言葉が目立っています。

企業がホワイト化し、ハラスメントや残業などの様々な配慮がなされ、叱られる機会が減ったというのも一因であると言われていますが、逆に言えば、理不尽耐性はなくとも、仕事ができる人がちゃんと評価され始め、叱られなければ成長できない人の評価が下がり始めているということでもあります。

子ども教育の現場でも同じことが言えます。大人が厳しさで子どもを支配しても、社会で生き残れる子は育たない時代となりました。かといって、世代的に叱られることが多かった保護者の皆さんとしては、お子さんとどう接していいかわからず、戸惑っている方も多いのではないでしょうか?
 
今までの常識では、「学歴」や「早期教育」には、ある程度、厳しさが必要でしたが、それだけでは、21世紀を生き抜くことはできません。
 
重要なのは
・学ぶことを楽しめているか。
・何を応援してあげたら、喜んでくれそうか。
・どうすれば時代に合わせて、自らの知識や思考を、更新していく力を身につけられるか。
などではないでしょうか。
 
公教育では、学習指導要領が大きく改定され、一斉授業ではない「アクティブ・ラーニング」や、一方通行ではない「主体的・対話的で深い学び」「探究型学習」といった「21世紀型教育」が謳われています。

 

当教室のミュージカル教育プログラムは、アクティブラーニングはもちろん、『学び合い』、アドラー心理学、経験学習理論、コーチング、カウンセリングといった、様々な教育理論をもとに構成されており、子育てに悩む保護者の皆さんのご相談も受け付けています。

matthew
vision


 

私たち運営メンバーには夢があります。それが上の図です。
今はまだ、この図の中でも、ほんの一部(教育に特化したミュージカル教室のみ)しか実現できていませんが、ゆくゆくは、ここを中心とした壮大なエコシステムを作るつもりでいます。

教育に特化したミュージカル教室
「楽しいレッスンの秘密」にも明記した通り、ミュージカルを学びながら、ソーシャルスキル(コミュニケーション、主体的・対話的で深い学び、探求型学習)を学ぶことに重点を置いています。

現在、最先端の教育は、社会人教育の場を中心に広がっており、子ども達はなかなか触れる機会がありません。「子どものうちは教科学習に専念し、ソーシャルスキルは社会人になってから」というのがまだまだ一般的な考え方のようです。

しかし、ソーシャルスキルは、学校でも人間関係の構築や、夢の実現などにおいて、人生をより豊かにしてくれます。


社会人になってから、研修で嫌々学ばされるのではなく、ミュージカルを通して楽しく学んでいき、卒業する頃には、「いつの間にか身についていた」「学習って楽しい!」という状態を目指します。

 


技術指導に特化したミュージカル教室
チームの人間関係が成熟し、「ミュージカルが楽しくて仕方ない!」というマインドをしっかり育てると、子ども達は「もっとうまくなりたい!」「このチームで更に成果を出したい!」と、自ら厳しさを求めるようになります。プロになるためには、歌・ダンス・お芝居の全てにおいて、一定のスキルを身に付けなければならず、そのためには一定の厳しさも必要になってきますが、子ども達が求める前に、講師側が一方的に厳しくしすぎると、教室が「技術向上を強制される場」になってしまい、ミュージカルを辞めてしまう可能性が高くなってしまいます。


当教室では、個々のマインドを育て、チームビルディングも構築し、個人としてもチームとしてもしっかり下地を作ってから、プロの俳優、歌手、ダンサーを育てます(実績に関しては後述)。

 


受講生及び保護者は卒業後もコーチング・カウンセリングの単発セッション無料
人は生きていく上で、様々な問題に直面します。子ども達にとってそれは、進路のことだったり、交友関係だったり、保護者にとっては、子育てだったり、夫婦関係や家族関係だったり。


当教室はコーチングやカウンセリングサービスも提供しており、年間300件近くのセッションを実施しています。90分以内の単発セッションであれば、在籍中はもちろん、卒業後も生涯、無料でご相談いただけます(※継続セッションの場合は、別途料金が必要です)

 


卒業後の進路について
卒業後、もし進路に悩まれている場合は、弊社とつながりのあるホワイト企業を中心に、ソーシャルスキルを身につけている人材としてご紹介いたします。


また、弊社は芸能界やプロの劇団ともつながりがあり、優秀な児童にはお仕事を紹介することもございます。卒業生、在校生ともに、以下のような実績があります。


・CMソング歌唱
・サウンドロゴ歌唱
・声優
・大手レコード会社主催のyoutube出演
・児童音楽・有名アーティスト等のバックコーラス

・映画音楽歌唱
・その他


これらを通して、私たちは何を実現したいのか


子どもが大人になりたがる社会
子どもが未来に希望を持つには、あまりにも人生を楽しんでいる大人が少ないことに、私は心を痛めています。

 

子ども達にとって、普段交流がある大人とは、親族以外であれば、学校の先生ぐらいではないでしょうか。特に教育現場は報道にもあるように、現在、疲弊しきっており、人生を楽しんでいる教師と出会えること自体が、奇跡に近いと言えます。


私たちはミュージカル以外にも、様々なイベントを企画し、仕事や人生を楽しんでいる大人と交流できる場を設定します。それらの交流を通じて、様々な職業、様々な生き方を学び、子ども達が目をキラキラさせながら「人生って楽しい!」「こんな大人になりたい!」と思える社会を目指します。

大人、子ども等、立場関係なく、全ての人が対等に対話でき、相互的に学べる社会
私は子どもの頃、子ども扱いされることがとても嫌でした。どんなに考え尽くした素晴らしい意見でも、「子ども」というだけで通らないという経験をたくさんしてきました。社会に出てからも、若いというだけで意見が通らない経験をされた方は少なくないと思います。


それらの経験から、私は、年齢や、性別、立場的なもので、意見が通らない環境を世の中からなくしたいと強く思っています。前述した「仕事や人生を楽しんでいる大人と交流できる場」では、大人と子どもが、立場や年齢関係なく、対等に対話できる状態を目指します。そういった場では、大人が子どもの意見に、ハッとさせられたり、大人が子どもに仕事のことを相談する場面が見られるかもしれません。


「誰かが誰かに教える」といった、立場を固定するものではなく、様々な交流の中で、参加者全員が、大きな気づきや発見をし、自分の人生をよりよくしていける場を目指します。

 


安全に人生を賭けられる(夢を追いかけられる)社会
私たちが生きてきた時代は、芸能界や漫画家、スポーツ選手やミュージシャンといったエンタメ系の職業に就くには、人生を賭ける必要がありました。そのために身につけたスキルは、一般社会では役に立たないと信じられてきたからです。やりがいや生きがいを求めて、自分の好きなことを仕事にし、そこで挫折すれば帰る場所がない、そういう時代でした。

様々な企業が副業を解禁し、ライフワークとライスワークをわけて考えることが、当たり前になった時代とはいえ、まだまだ純粋な意味で、やりがいや生きがいに忠実に生きている人は、ほんの一握りではないでしょうか。

私たちがミュージカルを通じて伝えるソーシャルスキル(コミュニケーション、主体的・対話的で深い学び、探求型学習)とは、どのような職業であっても、どのような生き方であっても、必ず必要となるスキルです。卒業後、自分が選んだ環境が、たとえ自分と合わなくても、挫けることなく改めて選び直せるように、社会で必要とされるスキルを持っているからこそ、安全に夢を追いかけられる状態を目指します。

 


持続可能な学習環境デザイン
公教育は、多くの人にとって持続可能なデザインがされていません。受験教育等はその最たるものでしょう。受験勉強そのものは否定しませんが、「勉強とは、辛く、強制的で、他者との勝負に勝つ必要があり、失敗すれば人生の大部分が決定してしまう」というネガティブなイメージを植えつけられてしまう子どもも少なくありません。

そのような子ども達が、そのまま大人になると、自ら学ぶことをやめ、強制されなければ働かなくなり、失敗のないよう、挑戦することをやめ、最悪の場合、人を蹴落とす人生を歩むことになります。

私たちは、ミュージカルを通し「楽しく、主体的で、仲間と対話しながら協力し、失敗しても何度でもやり直せる、安心安全の場」を目指します。学びが楽しいからこそ、人は生涯学び続けるのです。受験の数年間だけ頑張った人と、生涯学び続ける人とでは、人生で大きく差ができることは明白でしょう。


 

生涯幸福に責任を持つ教育機関
ほとんどの教育機関は、卒業後の責任を取りません。例えば小学校は6年間、中学・高校はそれぞれ3年間のみ、責任を持ちますが、卒業後、子ども達がどうなろうと関与しません。進学塾も、進学率に関しては数字を求め、出した数字を堂々と誇りますが、子ども達がその後幸せになれるかどうかには、関与しません。私たちは、教育者として、その現状に酷く胸を痛めています。

本来、教育とは、子ども達の幸せのためにあるものではないでしょうか?では、幸せとは何でしょう?学歴でしょうか?収入でしょうか?もちろん、それらも大切です。しかし、それ以上に大切なものは、「人」だと思います。

幸せも不幸も人が運んできます。幸せを運んでくる人を大切にし、不幸を運んでくる人との関係は改善していき、場合によっては毅然とした態度をとることも必要になるかもしれません。

 

そうやって子ども達と築き上げてきた場所を、人生で苦しいときにいつでも戻ってこれる場所として、いつでも相談できる場所として、楽しいときに報告したくなる場所として、卒業後も生涯関わっていける状態を目指します。

私たちは何故これらを実現したいのか

ブラック企業での勤務経験
私は社会に出てから33歳頃まで、勤務先がことごとくブラック組織でした。
1年目は、いわゆる教育困難校で教職に就き、いじめ、生徒の自殺、放火、援助交際、対教師暴力、暴力団関係者である保護者との面談、あらゆる事件における学校側のもみ消しなど、教師人生で経験できるネガティブな事件は一通り目の当たりにしました。


その後転職する先々でも、恫喝系上司ばかりで新人潰しに遭い、うつ状態になり、回復するまでに約10年を要しました。


そして、それらの経験を通して気づいたことは、ブラック企業の構造も、教育現場の構造も結局は同じものであるということでした。

学び続ける大人との出会い
そんな私を救い出してくれたのは、学び続けている大人達でした。
彼らから学んだことは、

・互いの気持ちを大切にしながら対話する心理的安全性
・いかなる状況でも即座にメンタルを立て直すマインドスキル
・他者に敬意を払い、互いに支え合う対等なプロジェクト設計
・利益第一主義ではなく、人を大切にするヒューマンセンタード経営

など、ここには書ききれないほどです。

「ここでは本来の自分を出していい」
「胸を張って、自分の理想を言葉にしても、ちゃんと尊重され、支援してもらえる」
「世の中のあらゆる理不尽に対し、毅然とした態度で"NO"と言い、最後まで守ってくれる」

そんな思いが胸を交錯し、私は本来の自分を生きることができるようになりました。

学びが人生の幸福を作り、幸福が更なる学びへの楽しみを生み出す。

誰にも邪魔されることなく、能動的に学んでいく人が増えることで、それぞれの思いが湧き上がり、より良い社会を実現できるパワーとなると信じています。

2024.9.10

​眞蔵 修平

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